恋時雨。
その日の休み時間、夏樹とめぐはずっと神崎春馬の話題で持ちきりだった。

というかクラス中が、なんだけど。

「ねぇねぇ、神崎くんに話しかけてみようよぉ」

とめぐがメイクを直しながら言った。
さっきよりも、ピンクが多くて可愛い。

「うん、そうしたいんだけどさ。ちょっと待ってよー?」

なんていいながら、夏樹もメイクを直す。夏樹はもともと美人なのに、ますます可愛いくなっていた。

…ん?てか。

「夏樹って、彼氏いたよね?」

と聞いてみると、彼氏はいるけど、やっぱりよく思われたいじゃん?と答えた。

私には、よくわからなかった。








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