不器用なシンデレラ
「気持ちはわかるよ。でもね、君はまだ入社して1ヶ月でしょう?仕事が出来ないのが当たり前。鷹野みたいなのは特別だから、比べちゃ駄目だよ。すぐに受理しても良いんだけど、君の本気度が知りたいな。生半可な考えじゃ何をやっても結果は同じだし。・・・幼稚園の先生って確かピアノ弾くんだよね?」
「はい」
「じゃあ、ここで弾いて貰おうかな。1階のダイニングにピアノあるんだよね。他のお客さんがいる前で弾いてみてくれる?大貫良いかな?」
ちょうど前菜を運んで来た大貫さんに本田さんが声をかける。
「僕は良いけど、取り合えずメインまで食べてからにすれば?美味しい物食べてからの方が、花音ちゃんだって良いでしょう?客だってデザートのタイミングの方が集中して聴いてくれると思うな」
「そうだな。山下さんはどう?」
「お客さんの前で?」
「はい」
「じゃあ、ここで弾いて貰おうかな。1階のダイニングにピアノあるんだよね。他のお客さんがいる前で弾いてみてくれる?大貫良いかな?」
ちょうど前菜を運んで来た大貫さんに本田さんが声をかける。
「僕は良いけど、取り合えずメインまで食べてからにすれば?美味しい物食べてからの方が、花音ちゃんだって良いでしょう?客だってデザートのタイミングの方が集中して聴いてくれると思うな」
「そうだな。山下さんはどう?」
「お客さんの前で?」