不器用なシンデレラ
「本田さんから聞いたよ。うちの会社辞めるんだって?」
「やっぱり、幼稚園の先生になりたくて」
「俺に1番に相談して欲しかった。幼稚園の先生、花音に合ってると思う」
「本当に?」
「ああ、ピアノを弾いて子ども達に囲まれてる花音の姿が目に浮かぶ。お前昔から子ども好きだったよね」
「うん。今度はちゃんとやろうと思う。おばあちゃんが苦労して大学まで行かせてくれたし」
「雅代さんもきっと天国で喜んでると思うよ」
「そうだといいな」
「実は、今日花音に見せたいものがあって持ってきた。ここに来る事も、本田さんの見合いにつき合わされる事も本田さんから聞いて知ってた」
そう言って、理人くんは胸ポケットから封筒を取り出し、中の書類を私に見せる。
「・・・・」
それは、婚姻届だった。
「やっぱり、幼稚園の先生になりたくて」
「俺に1番に相談して欲しかった。幼稚園の先生、花音に合ってると思う」
「本当に?」
「ああ、ピアノを弾いて子ども達に囲まれてる花音の姿が目に浮かぶ。お前昔から子ども好きだったよね」
「うん。今度はちゃんとやろうと思う。おばあちゃんが苦労して大学まで行かせてくれたし」
「雅代さんもきっと天国で喜んでると思うよ」
「そうだといいな」
「実は、今日花音に見せたいものがあって持ってきた。ここに来る事も、本田さんの見合いにつき合わされる事も本田さんから聞いて知ってた」
そう言って、理人くんは胸ポケットから封筒を取り出し、中の書類を私に見せる。
「・・・・」
それは、婚姻届だった。