不器用なシンデレラ
妻になる人以外は全部欄が埋まってる。
夫になる人の欄には理人くんの名前が。
証人になる人の欄には理人くんお父さんとおばあちゃんの名前が書かれていた。
「え?おばあちゃん?」
私が驚いていると理人くんが口を開いた。
「雅代さんが亡くなる前日に署名してもらったんだ。あの一緒に食事した日だよ」
「でもおばあちゃん、一言も言ってなかったよ」
「俺が口止めしたからね。頃合いをみて花音にプロポーズするつもりだったけど、雅代さんが亡くなっていろいろあったから」
「でも、詩音は?」
「お前のせいで昨日会う羽目になったけど、俺が好きなのは今も昔もお前なんだよ。多分片思い歴はお前と一緒じゃないかな?婚姻届用意したのは、新人歓迎会で花音を送った後だよ。あんな金目当ての女と会ったくらいで気持ちは変わらない。うちの親父もお袋もすでに花音の事を嫁と思ってる」
夫になる人の欄には理人くんの名前が。
証人になる人の欄には理人くんお父さんとおばあちゃんの名前が書かれていた。
「え?おばあちゃん?」
私が驚いていると理人くんが口を開いた。
「雅代さんが亡くなる前日に署名してもらったんだ。あの一緒に食事した日だよ」
「でもおばあちゃん、一言も言ってなかったよ」
「俺が口止めしたからね。頃合いをみて花音にプロポーズするつもりだったけど、雅代さんが亡くなっていろいろあったから」
「でも、詩音は?」
「お前のせいで昨日会う羽目になったけど、俺が好きなのは今も昔もお前なんだよ。多分片思い歴はお前と一緒じゃないかな?婚姻届用意したのは、新人歓迎会で花音を送った後だよ。あんな金目当ての女と会ったくらいで気持ちは変わらない。うちの親父もお袋もすでに花音の事を嫁と思ってる」