不器用なシンデレラ
「うそ・・・」
「嘘じゃない。俺は婚姻届に署名もらうときに、絶対に花音を幸せにするからって誓った。雅代さんは凄く喜んでくれたよ。もう雅代さんが亡くなったからこの婚姻届は使えないけど、雅代さんが花音の幸せを願って署名したことは忘れないで欲しい」
理人くんに手渡された婚姻届を私は胸に抱き締める。
「・・・うん」
「プロポーズは、花音が幼稚園の先生としてちゃんと仕事が出来るようになったら改めてするよ。でも、花音が帰る家は変わらない。他の男に花音を譲るつもりもない」
真摯な目で告げると、理人くんは私の左手を掴んで薬指にそっと口付けた。
「ここに指輪をはめるのは俺だから、忘れるなよ」
「・・・はい」
なんだか胸がいっぱいで、涙が勝手に溢れてくる。
「私・・・鈍くさいし・・臆病だし・・・不器用だよ。それでもいいの?」
「嘘じゃない。俺は婚姻届に署名もらうときに、絶対に花音を幸せにするからって誓った。雅代さんは凄く喜んでくれたよ。もう雅代さんが亡くなったからこの婚姻届は使えないけど、雅代さんが花音の幸せを願って署名したことは忘れないで欲しい」
理人くんに手渡された婚姻届を私は胸に抱き締める。
「・・・うん」
「プロポーズは、花音が幼稚園の先生としてちゃんと仕事が出来るようになったら改めてするよ。でも、花音が帰る家は変わらない。他の男に花音を譲るつもりもない」
真摯な目で告げると、理人くんは私の左手を掴んで薬指にそっと口付けた。
「ここに指輪をはめるのは俺だから、忘れるなよ」
「・・・はい」
なんだか胸がいっぱいで、涙が勝手に溢れてくる。
「私・・・鈍くさいし・・臆病だし・・・不器用だよ。それでもいいの?」