不器用なシンデレラ
 その後、大貫さんが折角珍しいワインを開けてくれたのに、悶々としてしまって全然味わえなかった。

「大貫先輩、本田さんて信用出来ますか?」

 俺の突然の問いに、大貫先輩がにっこり笑って即答する。

「女関係以外は」

「・・・・」

 その夜、俺は一睡も出来なかった。
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