不器用なシンデレラ
「次に来る時は奥さんになってるかな?それとも・・・・」

 花音の寝顔を見ながら微笑む。

「まだ避妊してないの知らないだろうな。全く・・本田さんにも言われたけど無防備過ぎ」

 すやすや眠っている花音の頬を人差し指で軽く押す。

「う~ん・・・・理人くん」

 そんな可愛く寝言で俺の名前を言われると、思わずキスしたくなる。

「花音、無防備過ぎて男を誘惑するのも罪だから。お仕置き」

 クスっと笑って花音の可愛い唇に軽く口付けた。

 これで俺もやっと安心して寝れる。

 ベッドに入って、背後から花音を抱き締める。

 すると、数分で心地よい眠りが訪れた。

 2人同時に目が覚めて、朝食を一緒に食べて・・・・。

「げっ、お前も泊まったの?」

 チェックアウトの時、本田さん達とばったり会う。

「本田さんは熱い夜を過ごせたみたいで良かったじゃないですか。計画通りでしょ?」
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