不器用なシンデレラ
25、婚姻届が免罪符? ー 理人side
ドイツ出張最後の夜、親父が花音の母親と消えた。
本田さんの見合いの翌日、俺は親父に頼まれて花音の母親に仕事を紹介した。
余程金に困っていたらしくて、親父のところに金の無心に来たのだ。
親父に限って浮気って事はないから、あれから数ヶ月経ったし今回も金の話だろうか。
次の朝、親父と一緒にホテルのレストランで食事を取っていると、親父がテーブルの上に封筒を置いた。
「何これ?」
「見ればわかる。まあ、お前達がいいと思った時に使うといいんじゃないか」
新聞を読みながら親父がコーヒーを飲む。
何が入ってるんだ?
封筒を手に取り中を見ると、そこには見慣れた書類が入っていた。
本田さんの見合いの翌日、俺は親父に頼まれて花音の母親に仕事を紹介した。
余程金に困っていたらしくて、親父のところに金の無心に来たのだ。
親父に限って浮気って事はないから、あれから数ヶ月経ったし今回も金の話だろうか。
次の朝、親父と一緒にホテルのレストランで食事を取っていると、親父がテーブルの上に封筒を置いた。
「何これ?」
「見ればわかる。まあ、お前達がいいと思った時に使うといいんじゃないか」
新聞を読みながら親父がコーヒーを飲む。
何が入ってるんだ?
封筒を手に取り中を見ると、そこには見慣れた書類が入っていた。