不器用なシンデレラ
「理人くん、凄いね!お姫様の部屋みたいだよ」

「今日会った幼稚園の女の子みたいだな、その反応」

「だって、可愛いじゃない?」

 そう言って俺の方を振り向いた花音に軽くキスをする。

「可愛いのはお前」

「理人くん・・・・」

「実はさ、今告白するけど、今まで避妊しなかったんだよね」

「え?・・・・ええー!」

 花音が顔を青白くさせながら絶叫する。

 驚愕に目を丸くする彼女を見ながら、俺はニヤリと笑う。

「他の男にはやれないから。それだけ俺も焦ってたって事。まあ、まだ妊娠はしてないみたいだし、今はゆっくり2人の時間を楽しもうか。やっぱり、家族計画は大事だよね」

「で・・でも、ここは大貫くんの作った・・・・」

 花音が顔を真っ赤にする。
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