不器用なシンデレラ
 柔らかいその唇。

 俺はすっかりキス中毒になってる。

 それも彩限定。

 1人の女を溺愛する。

 昔はくだらないと思った。

 でも、今は心がこんなに満たされて、毎日幸せを感じる。

「もう鷹野に俺の事を風船とは言わせない」

 喫煙室という事を忘れて、彩の唇をむさぼる。

 だが、鷹野にすぐに見つかりその後延々30分説教された。

「ホント馬鹿」

 俺が鷹野にお説教されてる姿を見て彩が呆れたように呟く。

「馬鹿で結構。でも、お前にしかやらないから」

「当然でしょう?でなきゃ結婚してあげないわよ」

 彩がにっこり微笑む。

 その綺麗な笑顔に俺が一生捕らわれたのは言うまでもない。




※番外編ー本田要side ー Fin. (2014.8.28)

< 316 / 358 >

この作品をシェア

pagetop