不器用なシンデレラ
「理人くん・・・何で?」
「雅代さんに電話して聞いたら多分ここじゃないかって。園長先生もお前のこと聞いたらすぐにここに通してくれた」
雅代さんというのは私の祖母の事だ。
理人くんも昔祖母に習字を習ったことがあって祖母の事は知っている。
「花音は何かあるとピアノに縋るだろう?」
「・・・・」
「理由も聞かずに頭ごなしに怒って悪かった」
理人くんが私とちゃんと目線を合わせて謝る。
「A社との契約の件は?」
「お前、安藤さんていうおばあさん助けたんだって?」
「何で知ってるの?」
「病院の先生に名刺残してったろ?」
「あっ!」
そう言えば、担当医の先生に渡した。
「安藤さんはA社の会長夫人だ。会社に謝罪に行ったつもりが、逆にお礼を言われて本田さんも俺も驚いたよ。おまけにA社の新社屋にもうちのマシンを入れてくれることになった。お手柄だったな」
「雅代さんに電話して聞いたら多分ここじゃないかって。園長先生もお前のこと聞いたらすぐにここに通してくれた」
雅代さんというのは私の祖母の事だ。
理人くんも昔祖母に習字を習ったことがあって祖母の事は知っている。
「花音は何かあるとピアノに縋るだろう?」
「・・・・」
「理由も聞かずに頭ごなしに怒って悪かった」
理人くんが私とちゃんと目線を合わせて謝る。
「A社との契約の件は?」
「お前、安藤さんていうおばあさん助けたんだって?」
「何で知ってるの?」
「病院の先生に名刺残してったろ?」
「あっ!」
そう言えば、担当医の先生に渡した。
「安藤さんはA社の会長夫人だ。会社に謝罪に行ったつもりが、逆にお礼を言われて本田さんも俺も驚いたよ。おまけにA社の新社屋にもうちのマシンを入れてくれることになった。お手柄だったな」