不器用なシンデレラ
「理人くんみたいなちゃんとした意志があって入社した訳じゃないの。ただ、理人くんの側にいたい。それしか考えてなかったんだ。私みたいな人間軽蔑するでしょう?いいの、もう帰って。明日だって理人くんは大事な仕事があるもの。もうこれ以上、誰かの足手まといになるのは嫌なの」
私は疫病神だから。
もう近づかないで。
お願い・・・・・。
私に存在が誰かを不幸にする。
もう大事な人がいなくなるのは嫌なの。
「花音、俺は雅代さんと約束したんだ。お前をひとりぼっちには出来ない。もう我慢するな。思いっきり泣いていい」
「・・・・」
「今のお前は1人じゃ泣けないだろう?」
この言葉に縋って泣いちゃ駄目だ。
もう私1人しかいないのだ。
自分の足でしっかり歩かなきゃいけない。
理人くんに頼っちゃいけない。
私は疫病神だから。
もう近づかないで。
お願い・・・・・。
私に存在が誰かを不幸にする。
もう大事な人がいなくなるのは嫌なの。
「花音、俺は雅代さんと約束したんだ。お前をひとりぼっちには出来ない。もう我慢するな。思いっきり泣いていい」
「・・・・」
「今のお前は1人じゃ泣けないだろう?」
この言葉に縋って泣いちゃ駄目だ。
もう私1人しかいないのだ。
自分の足でしっかり歩かなきゃいけない。
理人くんに頼っちゃいけない。