不器用なシンデレラ
「私・・・」

「今いっぱい泣いていい。たとえ明日の朝になっても俺がつき合ってやる」

「私・・とうとう1人ぼっちになちゃった。おばあちゃん、私残して逝くの心配だっただろうな」
 
「花音は何も心配しなくていい。今は涙が枯れるまで泣いて、雅代さんの葬儀には笑顔で天国に送ってあげよう」 

 理人くんは優しく微笑む。

 彼の腕の中は温かくてとても居心地よくて、私は涙を流しながらいつの間にか寝ていた。
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