不器用なシンデレラ
「昨日は、祖母の葬儀に来て頂いてありがとうございました」
「花音ちゃんもおばあちゃんがいなくなって寂しくなるわね。あのお家に1人で住むのって寂しいでしょう?」
「・・・実は来月までに家を出ないといけなくて」
「引越し先は決まってるの?新しい土地はいろいろと大変よ」
「・・・まだ決まっていないんです。なかなかいい物件がなくて」
私は苦笑する。
本当はお金がなくて住むとこが見つからないのだが、そんな話は出来ない。
「そうなの。・・・じゃあ、家の2階なんてどうかしら?うちの子が使ってたんだけど、先月お嫁にいったでしょう。お風呂は母屋のを使ってたからないんだけど、ちょっとした台所とトイレはあるの。銭湯がここから歩いて5分くらいのとこにあるし、どうかしら?土日仕事を手伝ってくれるなら、1ヶ月1万でいいわ。敷金、礼金もいらないし」
おばさんがにっこり笑う。
「花音ちゃんもおばあちゃんがいなくなって寂しくなるわね。あのお家に1人で住むのって寂しいでしょう?」
「・・・実は来月までに家を出ないといけなくて」
「引越し先は決まってるの?新しい土地はいろいろと大変よ」
「・・・まだ決まっていないんです。なかなかいい物件がなくて」
私は苦笑する。
本当はお金がなくて住むとこが見つからないのだが、そんな話は出来ない。
「そうなの。・・・じゃあ、家の2階なんてどうかしら?うちの子が使ってたんだけど、先月お嫁にいったでしょう。お風呂は母屋のを使ってたからないんだけど、ちょっとした台所とトイレはあるの。銭湯がここから歩いて5分くらいのとこにあるし、どうかしら?土日仕事を手伝ってくれるなら、1ヶ月1万でいいわ。敷金、礼金もいらないし」
おばさんがにっこり笑う。