不器用なシンデレラ
「そうよね。花音ちゃんみたいな女の子、騙そうとする悪い輩は一杯いるし。荷物が纏まってるなら、今日からでも部屋に運んでいいわよ」
「ありがとうございます。おばさんのおかげで気持ちが楽になりました」
「困った時はお互い様だもの、ね」
そう言っておばさんは可愛い花のブーケを私にくれた。
ピンクの可愛いカーネーションとかすみ草の小さなブーケ。
カーネーション・・・ああ、そう言えば来月は母の日か。
母からは相変わらず何の連絡もない。
私が母にカーネーションを渡す日はもう一生来ないだろう。
幼稚園の時も小学生の時も、母の日にちなんでプレゼントや作文を作らされたけど、受け取ってもらったこともない。
愛されていない子供にとっては残酷な日だ。
おばさんにお礼を言って家に帰ると、すぐに祖母の遺品の整理を始めた。
「ありがとうございます。おばさんのおかげで気持ちが楽になりました」
「困った時はお互い様だもの、ね」
そう言っておばさんは可愛い花のブーケを私にくれた。
ピンクの可愛いカーネーションとかすみ草の小さなブーケ。
カーネーション・・・ああ、そう言えば来月は母の日か。
母からは相変わらず何の連絡もない。
私が母にカーネーションを渡す日はもう一生来ないだろう。
幼稚園の時も小学生の時も、母の日にちなんでプレゼントや作文を作らされたけど、受け取ってもらったこともない。
愛されていない子供にとっては残酷な日だ。
おばさんにお礼を言って家に帰ると、すぐに祖母の遺品の整理を始めた。