不器用なシンデレラ
B社に着くと部長さんらしき人とその部下がロビーで待っていた。
「お待たせしてすみません。TAKANOの営業部の山下と申します。こちらが弊社のカタログになります」
これで無事に終わった。
そう思っていた。
部長さんに腕を捕まれてタクシーに乗せられるまでは。
「あの・・どこへ向かってるんでしょうか?」
「美味しい夕食でも食べながら商談しようか。見ない顔だけど、新人かな?TAKANOの営業には美人な子が多いね」
小太りの部長さんの手が私の膝にちょっと触れた。
ビクってとして思わず部長さんを見る。
「・・・・」
偶然?
それとも今のってひょっとしてわざと?
この状況かなりマズいんじゃあ。
顔からサーッと血の気が引いていく。
「お待たせしてすみません。TAKANOの営業部の山下と申します。こちらが弊社のカタログになります」
これで無事に終わった。
そう思っていた。
部長さんに腕を捕まれてタクシーに乗せられるまでは。
「あの・・どこへ向かってるんでしょうか?」
「美味しい夕食でも食べながら商談しようか。見ない顔だけど、新人かな?TAKANOの営業には美人な子が多いね」
小太りの部長さんの手が私の膝にちょっと触れた。
ビクってとして思わず部長さんを見る。
「・・・・」
偶然?
それとも今のってひょっとしてわざと?
この状況かなりマズいんじゃあ。
顔からサーッと血の気が引いていく。