『短編』マモッテネ
放課後…


ピンポーン


家のチャイムが静かな住宅街に嫌に響く。


「は…あれ?愛理ちゃん?」


髪を後ろでとめて、ほっそりした女性が中からでてきた。


優子の母だ。

「はい。ちょっと話がありまして。」


「まぁ…どうぞ。」


家の居間の椅子にかける。


「優子さんに関する情報はみつかりましたか?」

落ち着いてきた所で早速質問をぶつける。


「いいえ…」


「あと…優子さんの失踪には…はりこが関係すると聞きました。」

「はりこ…?羽璃子の事ですか?」

優子の母の表情に悲しみが映し出される。

「えぇ。何か知ってるんですか?」


「羽璃子は…優子の姉なんです。しかし、昔殺されて…見つかった時は首がなくて…地方では縁起が悪いので口止めされているの、」
だからお母さんは知らなくていいって言ったんだ…

優子の母の声が震える。

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