私の彼氏はイケメンボイスで身長180㎝!
「先輩。お客さんですよ。
起きてください。」
玲唯は顔を起こして、秀勝をじっと見る。
そしてまた、机に伏した。
困った秀勝は鷹弥に教わった魔法の言葉を口にする。
「玲唯先輩、いつまで寝ているんですか?
あと5分で合奏が始まります。」
すると、玲唯はむくっと起き上がりすぐに立ち上がった。
「合奏…。」
くすっと笑った秀勝は目の覚めた様子の玲唯に告げる。
「あ、嘘です。すみません。
先輩にお客さんが来たのに先輩が起きないもので。」
「へー。椎名いい度胸してるじゃん。」
そう言って玲唯は秀勝を叩くと保健室の入り口に向かった。