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帆乃夏の言葉で、玲唯は秀勝の方を向く。
「椎名、理科の選択何とってる?」
「化学と生物ですけど、俺2年ですよ。」
勘の良い秀勝には玲唯の言いたいことが伝わったようだった。
「大丈夫だよ。椎名が勉強できることはたかやんに聞いたから。
それに、うちの学校なら文系の理科の受験の範囲は2年の夏までに習うはずだし。」
「確かに、そうですね。でも俺で大丈夫なんでしょうか?」
秀勝の問いかけに帆乃夏の方を向く玲唯。
「飯山さん、生物は椎名じゃだめかな?」
すると帆乃夏は初めて秀勝を見る。
「彼が迷惑じゃないなら。」
少し困った秀勝は口を開く。