闇の中にいる私と太陽な彼
次の日

コンコン

ガチャ

「美梨…」

誠騎って人、本当に来た。

やっぱり昨日の話本当なのかしら。

結局思い出せなかったし…………

誠騎って人は私の寝ているベッドの

隣の椅子に座って私の手を握った。

「美梨……思い出せたか?」

「ううん。無理だった。

なんかね、私さ記憶喪失と知っても

冷静でいられるんだよね。

自分でもこわいぐらいに。

私の過去忘れても冷静でいられる

ぐらいに、嫌なことが

あったのかな。」

「美梨……大丈夫だ。

俺が美梨を守る。だから何か

あったら言えよ?」

ギュッ

誠騎って人が抱き締めてくれた。

「うん、ありがとう。」
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