【BL】世界の終わりで君と。
君は僕を親友だと言った。
自慢の、親友だって。
本当は嬉しくなんてなくて、でも君がそう言うから…
僕は笑った。
困らせたくなくて、自分の気持ちに蓋をした。
だってまさか親友だと思っていた男に、告白されるなんて予想もしないだろう?
これが異性なら、あるいは簡単だったのかもしれない。
だから諦めた。
君が親友だと言うなら、親友でいようと。
例え、君に抱くこの感情が……
友情以上だとしても。
僕は一生押し殺していくと決めたんだ。
将来、君が結婚することを考えたりすると胸が痛んだりもしたけれど……
それでもやっぱり君の隣に居たかった。
ただ、それだけだったのに。