彼と私を繋ぐもの
不意に後ろから声をかけられ一瞬びくっとする。

振り向くとそこにいたのは自分より20㎝くらい背の高い男子だった。



あれ?そういえばこの声どこかで聞いたような…



「…な、ななななんでしょうか!」



男子と話すなんて、父親以外初めてかもしれない。



「やっぱり朝ぶつかった子だ。

ごめん、大丈夫だった?」



「あ、はい!全然大丈夫です!

あの…こ、ここここちらこそごめんなさい、私の不注意でもし何かお怪我があったら…」



「そ、そんなに気にしなくていいよ」



酷く早口で声が裏返った。

誰かと話すとき、必ずこうなってしまう。


突然私はハッとした。



もしかしてさっき私が猫と話してたの聞かれたかな?


もしそうなら絶対変な人だと思われてる…
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