SWEET PAIN ~ 死んじゃった人には絶対に敵わない ~
「せんせ、足、綺麗だったのにね。」
「あ、もうっ!!
やらしい言い方、しないでよっ。」
眉間に皺を寄せて残念そうな表情をする庄野君に、佐伯さんが噛みついた。
「何だよ、亜澄ちゃんは足が綺麗なんだよ。」
「そんなとこばっか、見てんでしょっ。」
「当たり前だろ。健全な男子高生をなめんなよ。」
「何それ、もう、最悪―っ。」
「何だよっ、---。
亜澄ちゃんの足が綺麗って言ってたのは、八木なんだからな。」
そういえば、――――。
八木君…、見てないかも。
ちゃんとお礼を言いたいのに、まだ顔を合わせていない。
「ねえ、―――。
八木君は?お休み?」