SWEET PAIN ~ 死んじゃった人には絶対に敵わない ~
「やめて。」
「え、―――?」
「そんな胸がきゅんきゅんするような仕草、しないでよ。」
「は、―――?」
「もう、飛鳥、わかってない。
そんな顔されたら、私、ときめく!!
何でもいう事、聞いてあげたくなるでしょ、って私は男か。」
ぶはっ。
丸い瞳がだんだん弓なりになって、飛鳥は私の一番好きな表情を見せた。
「私も飛鳥と一緒にいると楽しいよ。
でも、正直ね、煩い人たちには迷惑してる。
だけど、そんなことで飛鳥が気に病む必要もないし、私は私だから。
って、さっきも言ったんだけど、玉砕してきた。」
「はっ、玉砕…?何のこと?」
「いいのいいの、そんなこと。
飛鳥のこと、私は好きだよ。
だから、ずっと友達でいたいと思ってる。
ぜーんぶをひっくるめて考えても、私は飛鳥と一緒にいたいって方が、勝っちゃうのよ。
これって、ジョシュアがアシュリーを思うのと、おんなじ感じだと思う。」
「こら、リアルとゲームは別だって。」