SWEET PAIN ~ 死んじゃった人には絶対に敵わない ~
深夜3時を過ぎていた。
部屋に戻ってきた青藍さんの腕には、いくつものアルバム。
「裕木さんに見てもらいたくて。」
「…写真ですか?」
テーブルに積み上げられた1冊を、何気に手に取ってみる。
「見てもいいんですか?」
「どうぞ、どうぞ。」
ふはっと笑う青藍さんからアルバムに視線を移し、ぱらりと捲ってみた。
―――――!!
「これ!!」
飛鳥、――。
飛鳥、―――。
飛鳥、――――。
懐かしい飛鳥の姿が、そこにはあった。
「これ、全部、青藍さんが??」
「うん。
あの頃の僕はね、絵には興味が無かった…というか避けてたんだけど。
カメラにね、興味があって。」
「カメラ…?」