SWEET PAIN ~ 死んじゃった人には絶対に敵わない ~
「ない、ない、ないっつーの。
大哉君のお兄ちゃんの碧君でしょー、うちの兄貴の朝陽と奏多でしょー。
四人で寄ってたかっていじめられたわよ。
下っ端のいい使いっパシリよ、ったく。」
「確かに、お姫さまっていうより一緒に戦ってそうだもんね、飛鳥は。」
「そうよ。私だってそうなりたかったわよ。
ママだって、フリフリの服とか着せたかったらしいけど。
小さな頃から弱肉強食。
がっつり、あいつらに鍛えられたんだから。」
眉間に皺を寄せながら、飛鳥は言うけれど。
この美貌とスタイルだもん。
人目に留まるのは当然で。
変な男たちが寄って来なかったのは、四人のナイトが飛鳥を守っていたからだと、私は思う。