SWEET PAIN ~ 死んじゃった人には絶対に敵わない ~
◇ 3
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あれから、――――。
大哉とはなかなか話すこともなく、時間だけが過ぎていった。
私たちは、携帯でやり取りすることが、ない。
業務上の連絡先として、登録はしてある。
大哉は結婚している身だし、お互い何か残ることを避けたくて、メールやLINEは一切しないことになっていた。
どうしてこんなに悠長に構えていられるのか。
それは、毎週金曜日。
どんなに遅くなったとしても。
仕事が終わってから、大哉は必ず私の家に来る。
こっそりと合わせている、お互いの公休が土曜日。
金曜日の夜と土曜日を一緒に過ごし、日曜の朝に大哉は帰って行く。
勿論、部屋から一歩も出ないで、家の中だけで過ごすわけで。
こんな生活をもう二年、続けている。