☆cross
文化祭の日から、クラスの女子は、あたしを避けるようになった。
あの日あたしに指図した、藤松西華が たぶんだが、あたしが西華達を裏切ったと、言ったんだと思う。

[ドンッ!]
「痛っ!なにすんの?!西華!痛いやんけ!謝らんか!」

「なに?!あんた。志乃の気持ちも知らんで。しかも、大竹地先輩バカにしよって。ふざけんなよ。」

先輩バカにしたからって何?
あたしの事哀れむのは目に見えてる。

「あんたは、いじめられた経験ないでしょ。こっちは、小学校からや。お嬢様の分際でなにがわかる!!。」

「それとこれとなんの繋がりがあるんじゃボケ。」


「あんたらみたいな女と付き合って、いいこと一つもなかったゎ。カス。」
……。西華は黙り込む。そして
「ボロクソ。人の悪口言うんや。泣かして謝らさしてやるで。勝負しろヤ。あんたの好きなスポーツで勝負さしたる。早よ選べ。タラタラしてるとこっちが決めんで。」


…。西華は、あたしの嫌いな水泳を選ぶはず。だからこっちは、西華の嫌いな、テニスにした。

チッッっと舌打ちをする。


その勝負の日は、日曜日。


……………。その時あたしは気づいていなかった。

西華のたくらみに……………。
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