いつまでも
いつ見ても無表情なその顔に、私は違う意味で改めて緊張した。


これ、迷惑がられてたらどうしよう?!


彼はハルカちゃんと何やら言葉を交わし、ゆっくりと私の方を向いた。


あのまんまるな瞳に見つめられて、体中から熱が湧き上がってくるのを感じる。


助けを求めて女子2人の方を見た...が、なんと彼女たちはいつのまにかいなくなっていたのである。


「え、ちょっと、愛理ぃ...」


どうしよう。

完全におろおろしてしまったその時、正面からなかなか高めの声が聞こえてきた。
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