ただそれだけ
それから、悠斗がかえってこない日々が続いた。
私は毎晩一人で泣き続けた。


きょうは約束の日曜日!!私は悠斗が夕方に帰るのを信じて料理とケーキを準備した。

今日、出発なのは言った。だから、必ず来てくれる!!

「ただいま」
「おかえり」

嬉しくて涙がでそうになった。

「随分ごうかだな。」
「そう?まあ、食べよ。」





「ふぅー、食った食ったー」

♪ピローピロー

悠斗の携帯がなった。

「もしもし。彩佳。え、わかった。すぐいく!!」

え…

「わりっ、ちょっと行ってくる。」

ガシッ

私は悠斗の腕を掴んだ。

「なんで?」
「あいつに勉強教えてって言われて…」

「行かないで」
「はっ!?」

私は通せんぼをした。

「お前最低だな。友達が困ってんだぞ?」

バシッ

私は思いっきり突飛ばされた。


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