今を生きるから
私というソンザイ
―――チュンチュンチュ・・・チュチュチュ

「んん~」

――――――リリリリリリリリリリrr......

「んぁ~!!!うるっさいなぁ」

皆さん。おはようございます。
私、稲瀬 癒羽葉です。
只今最高潮に不機嫌です。

「お姉ちゃん!今何時だと思ってんの?!」

「4時29分38秒ですが?」

「なんでこんな時間に目覚ましかけるのさ!」

「早起き楽しいじゃん」

あぁ・・・
この人、私のお姉ちゃん稲瀬葉瑠は人の都合など関係ないようです。

――――――チュチュチュチュチュン

「鳥!うっさいー」

「癒羽葉のが煩いわよ・・・」

「お姉ちゃんがいけないんでしょぉ?!」

「知らないわよ。私今日から彼氏の家に1週間ほどお泊りしてきますので。」

「へ?」

「だ・か・らぁ!早起きしたの。悪い?」

「啓にいちゃん??」

「そう。」

「いいねぇ…私も彼氏ほしいー」

「癒夜がいるじゃない」

「癒夜は幼馴染だもん」

「ま、いいわ。行ってきます。」

・・・。逃げられた。
啓兄ちゃんとは、お姉ちゃんの高校からの彼氏。
今。21歳だから・・・5年目かなぁ?
私もなんかいか遊んでもらったけど、いい人で・・・
でも、私たちの住んでる場所から遠い静岡にすんでいるのです。
そんで、癒夜は幼馴染。隣の家に住んでるから、いつもお世話になってるんだ。

わたしの家は、お母さんがガンで一昨年死んじゃって
お父さんは、なにかのショック死って聞いたけど・・・
今はお姉ちゃんと二人暮らししています。
お姉ちゃんは自分勝手だけど、本当は優しいから大好きなんです。
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