パズルのピースを繋いだら

「ここでキス以上のことがしたくなったらどうするの?」


肩に顔を寄せながら問いかける。聡は背が高い。


「するよ?」


私を見下ろしたその表情は意地悪で甘くて格好いい。何度も見ているけれど、つい見惚れてしまう。


「えー、それは無理でしょ?だって外だよ。」


住宅街が開けて駅まで続く大通りが目の前に現れた。右折する。スーパーやコンビニやレンタルショップが建ち並ぶ駅前通りを進む。


「じゃあ、やってみる?」


すると、電柱に押し付けられ、ミニのフレアスカートの裾から手を入れられた。太腿を下から撫で上げる仕草が、甘い。


「ちょっと、さと……。」


周辺に人がいる。駅へ向かう人、帰る人。胸元に顔を寄せてきた聡の胸を両手で押し退ける。

本当にしようとするなんて。
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