おててがくりーむぱん2
「愛してるんだ。だから、この時間を耐えることができた」
孝志は光恵の髪を優しくなでた。
「光恵は? 俺のこと、愛してる?」
孝志が訊ねると、光恵の唇に笑みが浮かぶ。
「うん」
「ちゃんと言ってよ」
「愛してる。ストーカーは気持ち悪いけど」
「気持ち悪いって……ひどいな」
「でも、そんな人と結婚したいって思ってる」
光恵がにっこりと笑う。
きゅん。
胸が高鳴る。
彼女が、大好きだ。
孝志は彼女を抱きしめると、柔らかな髪に顔を埋める。
「光恵の匂い」
「もう、変なところ、変わんない」
「変わんないよ。ずっと好きだ」
孝志は彼女の頬に軽く唇をあてる。
彼女が目を閉じた。
なんか、緊張する。
孝志はどきどきする胸を抱えながら、光恵の唇にそっとキスをした。