秘密ごと♡ *芸能人同士の秘密の恋愛*
 やっと腕を離してもらったからか、緊張感が抜けたからか私は足の力が抜けてしまった。



 カクンッと足の力が抜け、倒れるところを涼太くんが支えてくれた。



「心音ちゃん、大丈夫?」



「……うん、大丈夫。ありがと……」



 そう言って私は涼太くんににっこりと笑みを作って見せた。



 それを見た涼太くんは安心したような顔になった。




「心音ちゃんごめんね? 俺が来るの遅かったから……」



「そんなことないよ!! 涼太くんが来てくれたから大丈夫だったし!」



 そうだよ。涼太くんが来てくれなかったら私は今頃まだ言い寄られていただろう。



 だから、涼太くんがそんな申し訳なさそうな顔しないでよ……。
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