私のパートナー


脱げってどーゆーこと?
ま、まさか…。


「変な妄想すんな。とりあえずそのスーツじゃ俺の秘書としてありえないから、こっちのスーツに着替えろ。」


そーいって差し出されたのは淡いピンクのスカートタイプのスーツ。


「あっ…はい。」

「あっちの部屋使っていいから。早く着替えてこい。」


急かされながら急いでスーツに着替える。
ありえないくらいぴったりのサイズ…。

偶然…?だよね?



「っ、お、お待たせしました。」

「遅い。ほら、さっさとこれ持て!」

差し出されたのはバック。

??


「これの中にお前が仕事で必要な物全て入ってる。」

中には
タブレット、手帳、そしてスマホまで。


「そのケータイには取引先の連絡先が既に入ってる。俺のも含めな。」


「あっ…ありがとうございます??」


「なんで疑問形なんだよ。」

「だ、だって!私は受け付け係ですよ??なのに!出社初日に移動って…しかも社長の秘書とか…!!」

「…ピーピーうっせぇーな。俺は毎年、秘書を変えるの!だからお前も1年きりだよ。終わったらちゃんと元の部署に戻してやるから我慢しろ。」


毎年秘書を変えるー??
きーたことないから!

「あ、あと。俺のことは社長って呼ぶな。ウザい。」


「う、ウザい??」


「そ。ウザい。二人だけの時は俺に敬語も使わなくていい。好きにしろ。」

「な、なんと呼べば…?」


「下の名前で呼べば?」



む、むり!!
ハードル高すぎでしょ!!
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