私のパートナー

12社目の挨拶回りが終わり、
私はスケジュール帳を開く…。



「えっと……次の約束まで…1時間あるけど…」

きっとこの人のことだろーから 一旦帰る とか言うんでしょ?
もうひと歩きするか…



そー思っていると一哉さんから思いがけない言葉が発される。


「そこのカフェで一息つくか。」


「えっ??………えぇえ??」


「なんつー声出してんだよ(笑)」

「い、い、いや、だって!!そんなこと言われるとは思ってなくて…」

「俺だって休みたい。いいから付き合え。」

「う、うん…」


よかったーー!
座れるっ!
足痛かったんだよねー。


カフェに入って席に着く。

店員さんが一哉さんの顔を見てビックリしてる。
そりゃそーよね…
なんてったってあの 亀沢一哉だもん。


「アイスコーヒー。お前は?」

「あっ、えっと…アイスカフェオレで…。」

「ん。じゃ、それで。」

店員さんが足早に奥へと入っていく。


< 17 / 105 >

この作品をシェア

pagetop