私のパートナー
「なんで言わなかった…?」
う…。
それは…。
「もっと早くに言ってればこんなヒドくはならなかったんだぞ?」
「ご、ごめんなさい…。」
「ガマンするな。ただでさえハードスケジュールなのに…お前にいなくなられると困る。」
そう言って一哉さんの指が私の足を撫でる。
「っ…ぃた…。」
「痛いよな、そりゃ…。クスリ塗って軽くあて布しとけば少しはマシになるから。」
優しくクスリを私の足に塗り伸ばしてくれる。
くすぐったくて、ドキドキして…
カフェの端の席で手当てしてもらってることに恥ずかしくて…。
「っん…」
「…この後の挨拶回りはやめにしよう。」
えっ??
「そ、それはダメ!先方も約束してもらってるのにっ…。」
「その足でどーやって歩くんだよ。」
「っ…ガマンするっ!大丈夫!一哉さんが手当てしてくれたから!」
「お前なぁ…ガマンすんなって言ってんだろ? これよりひどくなったらどーすんだよ。」
……。
でも…私の足のせいで仕事を潰すなんて出来ない…!!
「先方には俺から言っとくから…気にすんな。」
…だめ…
そんなの…出来ない…。