私のパートナー


「…痛くなったら俺に言うこと。分かったな?」


「はい。」


そう私が答えると一哉さんは薄まったアイスコーヒーを一気に飲み干した。


「ほら、行くぞ。」


「ま、待って…私のアイスカフェオレが残っ…」

私の言葉を聞き終わらないうちに一哉さんは私のグラスを持ち上げ
一気に飲み干した。


「ちょっ、ちょっと!!私のっ!!」

「薄まったのなんか美味くないぞ。」

「でも!喉渇いてたのにっ!!」

「ムキになんなって…ここ…テイクアウト出来るから新しいの頼んでやる。」


…。
そーゆーところ。

優しいんだよね…。

一言いうとさっさと一哉さんはレジに向かって歩き出しきている。


お金…!
払わなきゃ…。


私がバッグから財布を取り出そうとした時。
一哉さんの手がその行為を止めた。


「これくらい、俺に払わせろ。」

「でも…一哉さんの奢りなんて…」

「結局お前飲んでねぇだろ。」

「じゃ、せめてテイクアウト分だけでも…」

「ったく…ゴチャゴチャうるさい。黙って払われとけ。」

ぅ…。
お金を出すどころか私をレジにさえ近づけてくれないんだから…。


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