私のパートナー
「ふぅ…終わったな…。」
「はい。お疲れ様でした。」
「敬語。」
「ぅ…ごめん…。」
仕事モードからプライベートモードに切り替えるのが慣れない私。
「帰るぞ。」
スタスタと歩いて道路わきでタクシーを拾う彼。
「ほら、乗れっ。」
「ぁ…ありがとう…」
タクシーに乗せられて会社まで向かう。
車のスピードはあっという間に会社に着いてしまう。
ここでもまた…一哉さんに払ってもらってしまった…。
なんか…
申し訳ない。
専用エレベーターに乗って75階まで一気に上がっていく。
ズキッ)
会社に着いてホッとしたらか、急激に足に激痛が走る。
思わず顔を歪めてしまう。
「…お前…痛いんだろ。」
「ぅっ…。」
「……ほら。」
そーいってエレベーターの中でしゃがみこんで私に背中を向ける一哉さん。
「えっ??」
「えっ??っじゃねーよアホ。痛くて歩けねぇんだろ?部屋までおぶってやるから…乗れよ。」
「む、無理無理無理無理無理!ぜーったいムリ!!わ、私…重いし…。」
「男なめんなよ?」
ってか、オンブとか恥ずかしくて死んじゃう…。
いつまでも動かない私を見て
一哉さんはため息をつく。
エレベーターは最上階に止まった。