私のパートナー
「っ…フッ…お前…おもしれーな。」
「はっ?面白い??」
「なんでもねーよ。」
??
「社長、お持ちしました。薬とぬるま湯です…。私どもで彼女の手当てをいたしましょうか…?」
羽鳥さんが心配そうに一哉さんと私の顔を見る。
「いい。羽鳥…下がってくれ。」
「はい。失礼いたしました。」
「あっ、あのっ!羽鳥さんっ!」
下がろうとした羽鳥さんを思わず呼び止めてしまった。
「は、はい。」
「あっ…あのっ……ありがとうございます」
羽鳥さんは一瞬驚いた顔をして
「どういたしまして、お役に立てて光栄です。」
と一礼して部屋を出て行った。
「……なんでお礼なんてしてんだ?」
「…お湯持ってきてくれたから……私のことなのに…。」
「…俺が言ったからだろ。」
「そ、そーだけど…心配してくれてたし…。」
そう言うと一哉さんはまたフッと笑った。
「ま、また笑って…!」
「うるせ。いいから足出せ、アホ。薬付けてやんねーぞ。」
「ごめんなさい…。」
この状況…明らかに恥ずかしいやつだ…。
今日だけで何度足を触れられたのか分からない。
触れられるたび体温が上がっていく気がする…。