私のパートナー


一哉さんの車に乗せられて車は走りだす。


……。

な、なにか喋らなきゃ…。


「あっ、あの…」

「何。」

「き、今日…」

そこまで言うと
一哉さんが私を見て ミスのことは言うな と目で訴える。



「き、…今日来客がありましたっ!!」

とっさに違う話題にふる。


「…来客…??」

「あっ、はい…女の方が見えて…一哉さんがいないと分かったら出て行かれました…。」

「ふぅん。名前は?」

「そ、それが…聞けずに出て行かれて…」

「あっそ。で、お前はなんで敬語になってんだよ。」


なんでって…言われても…。


「それは…っ…」


「お前さ、2日前の午後は俺といたよな?」


「えっ?あっ、はい…」


「パソコン触ってたのは…午前中だったな?」


「はい。」


「…だよな…。」


ボソッと一哉さんがつぶやく。


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