私のパートナー


パチパチ…


突然大きな拍手が会場から聞こえる…
時計を見ると12時を指していた。


やばい。
終わっちゃった…??


まだ手元にあるマカロンは1,000個。


どうしよう?!

…間に合わない…。


「菜央っ!届いたかっ?」

突然ドアが開いて出てきたのは一哉さんだった。


「まっ、まだです…。」

「……時間を稼ぐか……。」

「でも…どーやって?」

「……。」


やっぱり…1日で500個は限界だったのかも…。


「あのっ…!」


突然後ろから声をかけたのは受付係の女の子。

私の働くはずだった部署だ…。


「お届けものが…届いてますけれど…。」

!!
その言葉を聞いて私と一哉さんは走り出す。


500個だから2人で持てるかどーか…。


会社のエントランスに出ると宅配の人が大きなダンボールを抱えていた。


「っ、よかった!あれですね!」

「あぁ。」

確かに受け取ったのは例のマカロン。


安心したのもつかの間
2人で大急ぎで会場前まで運ぶ。


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