私のパートナー


つ、疲れた………。


20個ほど余ったマカロンを手に私たちは社長室に戻っていた。


「…間に合って良かったよな。」

「う、うん…もうダメかと思ったけど…」

「俺も。予定より早く終わって焦った。」


…そーいえば…まだ私…
お礼言えてない…。


ゴソゴソと余ったマカロンを開け出す一哉さん。


…。


「お前も食えば?うまいよ?これ。」


「かっ、一哉さんっ…」

「ん?」

「…助けてくれてありがとうございました…。」


彼はキョトンとした顔をしている。


「…別に。俺はお前を助けたわけじゃない。会社に不利益がもたらされるのを阻止しただけだ。」

ぶっきらぼうに言い放つけど
そこからは彼なりの優しさが見える。


「…ほら、マカロン食っとけ。」

ポンっと手に乗せられたのは
ピンク色の可愛いマカロン。


「今のお前の顔の色そっくりだな。そのマカロンと。」


それって…ピンク色ってこと?


鏡で顔を見ると
ほんのりピンクに染まっている頬。



…。

「いただきます。」


サクッとしてフワフワで
甘くてとろけそう。


「うまい?」

「はい…とても…。」


「…全部食うなよ?」

「たっ、食べないしっ!!」

「どーかな?食い意地張ってそーだからなぁ?」


「し、失礼なっ!」


…。
なんなのよ…。

せっかく少しドキドキしてたのに。



ムード台無し!!





ん???




あれっ??




私…なんでこの人にドキドキしてるの??




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