私のパートナー
次の日。
よしっ!
会社行こっ!
久しぶりにグッスリ快眠!
ウキウキしながら会社に出勤する。
いつもの時間にエレベーターに乗る。
扉を閉めるボタンを押した時…
「まて、俺も乗るっ」
聞き覚えのある声と同時に入ってきたのは 一哉さん。
「おっ、おはようございます…」
「はよ。」
ドキっ…
好きって分かってから初めての会話。
「昨日はお疲れ。」
「あっ…お疲れ様でした…」
どうしよう…
なんか、急に意識しちゃって…
昨日までどんな感じで話してたっけ…?
「おい。体調でも悪いのか?」
「えっ??」
「いや…勘違いならいい。気にすんな、アホ。」
「あっ、アホじゃない!」
「おー、いつも通りだな。」
頭をバシッと叩いて
エレベーターの扉が開き降りていく。
2人で長い廊下を歩く。
途中に立っているSPたちに挨拶されるのは未だになれない。
社長室の横に秘書室があるけれど
普段私が仕事をする時は
社長室にある秘書の机。
どーゆーわけだか私はそこで仕事をすることになっている。
まぁ、一哉さんいわく
アホだから。
…アホじゃないっつーの!!
社長室に入って荷物を置くと
毎日決まって彼の言うセリフ。
「コーヒー。」
「はーい。」
一哉さんの朝は
ミルク少なめのコーヒー。砂糖は入れないで。
慣れた手つきでコーヒーを淹れる。