私のパートナー


秘書を選ぶ基準は特になかったけれど
各部署から一人ずつ候補をあげていく中で…

インフォメーション係に 水上 の文字を見つけた時は全身が震えた。


すぐに履歴書を見て
確信した。



あの子だ。



もう、こいつしかいない。


忘れかけていた存在だと思っていたのに。
俺の中ではきっと鮮明に覚えていたんだろーな…。

ただ側に置いておきたい。
その一心で手配して 水上菜央の全てを調べさせた。


高学歴でミス東大。


もう、俺のものにしたい。


そういう超自分勝手な理由であいつを…

菜央を俺の秘書にした。


側に置いておいて分かったことは
意外に抜けてるところがあるってこと。


まぁ、そこもなんとも可愛いが…。



ダメだ…。


俺…頭おかしいな。


この旅行だって、最近のハードスケジュールを文句も言わずに働く菜央のため。


ただ、喜んでる顔を見るだけで幸せなんだ。


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