私のパートナー
「着替えれるか?汗で濡れてる。」
俺の質問を聞いて首を弱々しく横に振る。
「頼む…もっと風邪ひくぞ。」
ぼーっとしている菜央の目には力が入っていない。
「…ほら、脱げ。」
いつもの菜央なら勢いよく断るのに
今日はそうもいかない様子ですんなり身体を俺に委ねる。
彼女の着ているパーカーを脱がせる。
華奢な身体のラインが出るTシャツ姿…
「…Tシャツは…自分で…」
そう言いかけると
菜央がギュッと俺の手を握る。
「か…ずやさん…。」
弱々しく名前を呼ばれる。
あー!もぅ!!
「我慢しろよ。」
仕方なくTシャツに手をかける。
…菜央の下着姿…。
こいつ…。俺の気も知らないで…!
ただでさえ俺はお前に…
健全な男子だぞ!
軽く身体を拭くと気持ちよさそうに目を閉じる菜央。
新しい服を着せて寝かせる。
「…一哉さん……ごめんなさ…い…」
「…さっきから謝ってばっかりだな。何か食うか?」
こくんと頷く菜央にフルーツを差し出す。