私のパートナー


横にはなぜか
私に寄り添うように寝ている一哉さんがいる。


どうしよう…この状況は…


急に恥ずかしくなってきた…。


普段とは違うメガネを外した姿。

思わずまじまじと見つめてしまう。


その瞬間。
パチッと彼の目が開く。


「ぅわぁっ、」


「ぅわぁっってなんだよ。」


「いや、い、い、な、なんで、あの…」

完全にテンパっている私を見てふっと笑う一哉さん。

ムクッと起き上がってベッドから降りる。


「何も覚えてないのか?」


「あ、あの、??」


「昨日、お前はロビーでぶっ倒れたんだよ。」


「ぁ…。す、すいません…。」


「って、訳で今日の昼の便で帰るぞ。台風も過ぎたことだし。」


「ぁ…はぃ…。で、でもなんで…一哉さんが…ここに?」


「はぁ????お前ふざけんなよ。お前の看病だろーが。」


「っ、ご、ごめんなさいっ…!」


…でも…本当になんで隣に寝てたんだろ…。


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