私のパートナー


昨日のことを全く覚えていない…。

まさか…何か私、やらかした?


「…とりあえず着替えろ。帰るぞ。」


ぶっきらぼうに放たれる言葉の意味を飲み込む。

「あっ、はい!!」


一哉さんはシャツにシワをつけている。

…スーツ姿のまま寝たんだ…


「何見てんの。」


「みっ、見てないです!」


「あっそ。俺はロビーで待ってるから。急いで来いよ。」


そう言うと部屋を出て行ってしまう。


慌てて時計を見ると既に8時半…。


やばっ、寝すぎた…。

急いで着替えるとき、ふと思い出す…。


私昨日…この服着てたっけ??



…。

まぁ、いっか!


って、こんなのんびりしている場合じゃない!
一哉さんをロビーに待たせてるんだった!
たっぷり寝たから体調は万全。


ササッと用意して急いでホテルの部屋を出た。
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