私のパートナー
沖縄土産を片手に向かったのは…。
「桃香さぁぁあん!こんばんはー!」
やっぱここだよね。
落ち着くし。
「あっ!菜央ぉ!な、なに、その荷物!」
「沖縄のお土産でーす!どーぞ!」
「沖縄??行ったの?いつ?」
「さっき帰って来ました〜!」
「え??1人?」
興味しんしんにきいてくる桃香さん。
「…えっと…仕事の人と…。」
「社員旅行?いいなぁ、沖縄!私も行きたぁい!」
「まぁ、そんなとこです。」
「わざわざお土産なんて、ありがとね。ぁ…今日は菜央の指定席は先客が…。」
そう言われていつもの席を見ると
可愛らしい女の子が1人で座っていた。
「あの子ね、最近よく来るのよ!菜月ちゃんって言ってねぇ…あ!そーだ、あんた達にてるよね〜。」
そう言ってなぜか桃香さんは私の腕を引っ張ってその女の子の隣に座らせる。
「菜月ちゃん!」
桃香さんに呼ばれたその子は驚いたように私を見る。
「この子!菜央って言うのよ、菜月ちゃんの菜の字に中央の央!仲良くしてやってね。」
「は、はぁ…。」
「ちょ、ちょっと!桃香さん?私の紹介されても…。」
「まぁ、いいからいいから!」
無理や隣に座らされる…。
「菜央…さんって言うんですか?」
「えっ!あ、はいっ!」
いきなり話しかけられてどきりとする。
「私、菜月って言います。最近このお店に通ってて…あ、私大学がこの近くで…」
「ぁ、大学生なんだ…」
年下とわかってなぜか肩の力が抜ける。