私のパートナー
「なんか、いいなぁ…高校の先生とか…大人なとことかに惹かれるわよねぇ。」
桃香さんの言葉がドキッとする。
大人なところ…。
確かに、私も彼の大人な面にも惚れてるのかも…。
「菜央さんの好きな人は?どんな人ですか?」
「えっ、私???!」
「そーよぉ!菜央、教えなさいっ!どんな男?歳は確か一つ上よね?職場のポジションは??」
「ぇ…歳は…そうで…ポジションは…」
社長…。
なんて言ったらどーなるだろう。
「ポジションは??」
興味深そうに2人が見つめる…。
「し、社長…。」
「「えぇ???」」
2人の声がお店に響く…。
そりゃ、そーだよね。
「私…今、その人の秘書やってて…。」
「ま…まって…菜央…」
「菜央さん、どこで働いてるんですか?!」
「か、亀沢製薬の…亀沢社長…」
「…か、か、亀沢一哉?!」
桃香さんが驚いたように声を張る。
菜月ちゃんも目を丸くしている。
「やっぱり2人とも知ってますよね…彼、有名人ですもんね…」
「知ってますよ!日本で知らない人はいないですよ!そんな方のそばで働いてるなんて!!ステキすぎる!」
菜月ちゃんが目を輝かせている。
「知ってるなんてもんじゃないわ。」
桃香さんの声がかなり驚いている。
「も、桃香さん?」
「亀沢くんは、うちの常連さんよ。」
え??
え???
「「えぇぇえええ??」」